BRANCHÉ salon de coiffure

 

少し前に「自分さがし」が流行った時期がありましたが、

自分のことがよくわからない、自分の好きなことがわからないということかもしれません。

 

 

そんな時は自分の「好き」を意識してみます。

 

昨日はお店に必要なものを買いにショッピングモールに行きました。

両側に沢山のお店が立ち並び、買い物客が出入りしていて、

広場で楽しそうにおしゃべりをしている人たちを見ながら歩いていると、

 

「この空間は好き」という感覚が現れます。

ほんの少し距離を進むと、それはなくなったりします。

 

何がいいの？　どこがいいの？と聞かれれば、横にあるお店の明るさとか、

通路の広さとか天井の高さとか壁の色とか、色々言うことも出来ますが、

何か、核心はついていない気がします。

でも、私には匂いも違う気がします。

その場と調和出来る感じ。自分が引き上がる感じがすると言った方が正確かもしれません。

で、この時に、いつも意識をすることがあります。

私って、この空間が好きなんだな。と自分に言うことです。

そうすることで、自分の「好き」を意識することになります。

ほんの一瞬のことですが、「好き」の意識を自分の表面にあげることを

積み重ねていくと自分の好きの輪郭がはっきりします。

 

 

買い物も自分らしさ、自分の好きを直感にして買います。

ですので、「好き」「自分らしさ」がなければ買わない。ということです。

欲しいモノがなかった時、今日はせっかく買いに来たのだから、

少し妥協しても買っていこう。

本当はあっちがいいけど、こっちがお得だからこっちでいいや。

と、言うのもありません。

たとえば妥協して買った洋服は、一度も着ることなくタンスの奥にねむったままになります。

やっぱり、自分らしくないモノ、本当に好きでないものは自然に着なくなります。

「好き」の感覚がないものは買わない。

と決めていると、自分のまわりに集まるものが、「好き」な物になっていきます。

自分の輪郭がはっきりしてきますよね。

「好き」の感覚を敏感にしておくと、自然と自分らしさや自分が見えてきます。

 

 

私は、お店のスタッフに、「カウンセリングの際は、お客さまの第一声を大切にしてください。

その言葉を尊重して必ず叶えてあげてください。」

とスタッフの耳にタコが出来るほど言っています。

 

そうです。カウンセリングブースで美容師サイドが「今日はいかがされますか？」と、

伺った後に、お客さまが発する一番最初の言葉です。

 

「カラーがしたいんです。」とか「髪が広がって。」

とか「イメージチェンジをしたいの。」など様々です。中には一緒に考えて欲しいという方もいらっしゃいますが、

これは、どういうことかというと、もし、私が美容室へ行く時は、

何日か前から「あー、季節も変わったしカラーがしたいなー。」とか、

「パーマでクルクルして、エレガントになりたいなー。」とか

雑誌を見たりして、「こういう風になりたいなー。」と、思って、その思いを膨らませて、行きます。

そして、「今日はいかがされますか？」と聞かれれば、「カラーがしたいです。」とか「今日はパーマをかけて・・」とか、

何日か前からイメージしていたことを真っ先に言います。

 

 

そうです！

これが、自分の「なりたい自分」「好き」だからです。

 

 

これが一番その方にとって大切だからです

 

 

コートを買いに行って、「白いコートが欲しい」と伝えて、

でも、店員さんに「今年はこちらがはやっていますし、お得ですよ。」

と、言われて、ブルーのコートをすすめられて、

ちょっと心が動いてブルーのコートを買って帰っても、白いコートへの思いは断ち切れないものです。

なぜなら、第一声がお客様の大切な「自分らしさ」「好き」だからです。