BRANCHÉ salon de coiffure

 

私は、この仕事を始めるときに（美容室）技術者ではありませんでしたので、

色々な人に驚かれました。

前職は、クラブを経営していましたから技術者ではありません。

なので、行く先々で「技術者じゃないのに大丈夫？」と言われることが多くありました。

その質問に答えるのには苦労しましたが、私自身思っていたことは、

でもまって・・「ビール会社の社長さんは、ビール作れないし・・・」

などと、人が聞いたらへ理屈にも聞こえるようなことを思っていました。

 

ではなぜ、技術者ではないのに美容室をはじめられたのかと言えば、

自分の持っていないモノ（能力）ではなくて、持っているモノ（能力）

にフォーカスしていたから。

自分がお客さまの立場であること。

接客を15年以上にわたり学んでいること。

女性を素敵に幸せにしたいという情熱があること。

などなど。自分の中のないモノではなく、あるモノだけしか見ていませんでした。

 

ないないではなくて、これもある、あれもあるという感じです。

そうすると、素敵なはからいがやってきます。

私にないものは、外側から必ずやってきます。

お客さまを幸せにしたいという想いのもとに、

技術者も業界のことを教えてくれる方々もパズルのピースが一つづつ埋まるようにやってきます。

 

でも、これが、人と比べて自分にはあれがない、これもないと思っていると、

自分には欠けているという思いが強くなってしまい、

自己否定をして、自分を愛せなくなります。

怖くて一歩も踏み出せなくなってしまいます。

 

 

先日、チーフスタイリストの安野さんが、「私は、パソコンなどは得意ではないのですが、

やらないといけないでしょうか？」と心配そうな顔で聞いてきました。

（前店長は、パソコンが得意でHPなどを管理していました）

 

「あなたは何が得意で好きなの？」と聞くと、

「はい、カットが大好きで得意です！」と即答！

「だよね。だから美容師になったんだよね。私はあなたに万能を求めていませんよ。

私も万能ではないです。だからみんながそれぞれ、好きなこと、得意なこと、今出来ることを出し合って磨いて、

お客さまを幸せにしようね。」と言うと「その言葉を聞いて安心しました！

私カットでお客さまを幸せにします！」と笑顔になりました。

 

 

 

外側から何かがないと言われても、自分を責めてはいけません。

自分の内側にはこれがある!!　これが大好き!!　これが得意!!　を沢山見つけてください。

あなたに必要ないものはなくていいんです。

それよりも自分の好き・得意を大切に活かすことのほうが楽しくて、自分もまわりも幸せになります。

 

自分にないモノはいらないモノ！

自分の好きは宝物。

 

ないモノを求めるよりそのままの自分を活かそう！